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2026年 最適なAIエージェント基盤:LangGraph・CrewAI・n8n

·14分で読めます·Hans Kuepper 著 · PromptQuorumの創設者、マルチモデルAIディスパッチツール · PromptQuorum

このページには参考用の第三者製品へのリンクが含まれています。PromptQuorumはいかなるアフィリエイトプログラムにも参加しておらず、これらはコミッションを得ない単なる参照リンクです。リンクのクリックと次のステップはご自身の責任です。これらのリンクはPromptQuorumによる推奨や検証を表すものではありません。

明示的な状態管理と監査可能性が求められる本番エージェントには、MITライセンスでGitHubスター4.06万のLangGraphが最適です。動作するマルチエージェントの試作に最短で到達したいならCrewAIで、クラウドでの実行は月50回まで無料です。Microsoftのスタックを使っているなら、AutoGenではなくMicrosoft Agent Frameworkを使ってください。AutoGenは2026年にメンテナンスモードへ移行し、自身のREADMEが新規利用者にAgent Frameworkから始めるよう案内しています。全員がPythonを書くわけではないチームにはn8nが向いており、Cloudは月20ユーロから。検証可能なアフィリエイトプログラムを持つのは、この中でn8nだけです。

重要なポイント

  • LangGraph — GitHubスター4.06万、MIT。グラフベースかつコード優先で、LangChainチームが状態を持つエージェント向けに開発しました。チェックポイントと人間の承認のための割り込みを備えます。ライブラリは無料で、LangSmithとデプロイ基盤が有料層です。
  • CrewAI — スター5.77万、MIT。Agent・Task・Crewという役割ベースの抽象により、マルチエージェントの処理を素早く動かせます。クラウドのBasicプランは月50回のワークフロー実行まで無料で、Enterpriseは個別見積のため金額の公表はありません。
  • Microsoft Agent Framework — スター1.32万、MIT、.NET・Python・Goに対応。MicrosoftはこれをAutoGenの企業向け後継と位置づけ、公式の移行ガイドを提供しています。Python 1.16.0は2026年8月28日に公開されました。
  • AutoGenはメンテナンスモードです。 READMEは「新機能や機能強化は行われず、今後はコミュニティ管理となる」と明記し、新規利用者をMicrosoft Agent Frameworkへ案内しています。実質的な最後のコミットは2026年4月です。
  • AG2はしばしば語られるほどの規模ではありません。 コミュニティ版フォークはスター0.49万でApache-2.0であり、一部の比較記事が描く6万スターのMITプロジェクトではありません。その6万という数字は`microsoft/autogen`のものであって、フォークのものではありません。
  • n8n — スター20.27万。ただしライセンスはSustainable Use Licenseで、ソースは公開されているもののOSI承認のオープンソースではありません。Cloudは年払いで月20ユーロ、2,500回の実行から。Businessは月667ユーロです。
  • 検証可能なアフィリエイトプログラムを持つのはn8nだけです。 Cloudの紹介について純収益の30%を12か月間、残高100ユーロ以上で毎月PayPal経由で支払い、有料広告は明確に禁止されています。PromptQuorumは登録しておらず、本ページから収益は得ていません。

🏆 状況別の最適な選択

スター数ではなく、制御モデルと「誰がワークフローを書くか」で選んでください。 以下を上から読み、自分に当てはまる最初の行で止めてください。

  • 監査可能で再開可能である必要のある本番エージェントを出す → LangGraph。明示的な状態グラフ、チェックポイント、割り込みの仕組みこそが、この基盤の存在理由です。
  • 今週中に動くマルチエージェントのデモが要る → CrewAI。Agent、Task、Crewは人が問題を語るときの言い方にそのまま対応し、無料枠が月50回の実行をまかないます。
  • チームがAzureまたはMicrosoftスタックを使っている → AutoGenではなくMicrosoft Agent Framework。Microsoftが後継として指定し、AutoGenからの移行ガイドを公開しています。
  • ワークフローを作るのが主にエンジニアではない → n8n。AIエージェントはCRM・Slack・データベースのノードと並ぶ1つのノードになります。
  • エージェント1つとツール1〜2個しかない → いずれも不要です。プロバイダーのSDKに対して関数呼び出しのループを直接書き、制御フローが本当に分岐し始めたら再検討してください。
LangGraph — プラットフォーム料金を見る製品リンク · 開示済みn8n — 料金を見る製品リンク · 開示済み

エージェント基盤が実際に担うこと

エージェントのオーケストレーション基盤は、複数のLLM呼び出しにまたがる制御フロー・状態・調整を引き受けます。ループも再試行もメッセージの受け渡しも自分で書かずに済むということです。 次にどのエージェントが動くか、それぞれが何を見られるか、ある手順が失敗したらどうなるか、長時間の処理が中断後どう再開するかを扱います。

これは、複数のエージェント、分岐するロジック、再起動をまたいで残る必要のある状態がある場合には本当に有用です。一方、エージェント1つがツールを1回呼ぶだけなら余計な負担でしかありません。この分野で最も多い誤りが、問題がまだ求めていない段階で基盤を導入することなのは、そのためです。

📍 一文で説明

AIエージェントのオーケストレーション基盤とは、制御フロー・共有状態・再試行・エージェント間のメッセージ受け渡しを管理することで複数のLLM呼び出しを調整し、手書きのループなしに多段のワークフローを確実に動かすための仕組みです。

💬 簡潔に説明

次にどのエージェントが話すかを決め、これまでの経緯を覚えておく足場のようなものです。仕事がプロンプト1つとAPI呼び出し1回で済むなら、足場は要りません。

LangGraph・CrewAI・Microsoft Agent Framework・n8nの比較

すべてで勝つ基盤はありません。制御はLangGraph、速さはCrewAI、AzureスタックはMicrosoft Agent Framework、間口の広さはn8nです。 スター数・ライセンス・活動状況は2026年8月28日にGitHub APIから、料金は同日に各社の公式料金ページから取得しました。

評価軸LangGraphCrewAIMS Agent Frameworkn8n
GitHubスター4.06万5.77万1.32万20.27万
ライセンスMITMITMITSustainable Use
OSI承認のオープンソースはいはいはいいいえ、ソース公開のみ
モデル明示的な状態グラフ役割・タスク・クルーエージェントとワークフロー視覚的なノードのキャンバス
対応言語Python、JavaScriptPython.NET、Python、Go視覚的操作と独自コード
無料の自社運用可、Community Edition
有料の開始価格Plus 1席月39ドルEnterprise、個別見積自社の有料層なし年払いで月20ユーロ
アフィリエイト確認できず確認できず確認できずあり、12か月間30%

⚠️Warning: 多くの比較記事がAutoGenまたはAG2を約6万スターの4番手として挙げています。その数字はメンテナンスモードにある`microsoft/autogen`のものであり、コミュニティ版フォークのAG2は0.49万スターです。2026年に新規で始めるうえで、どちらも安全な既定の選択ではありません。下のAutoGenの節をご覧ください。

LangGraph:本番向けの選択

エージェントがデモで見栄えするだけでなく、検査でき、再開でき、正しくある必要があるときに選ぶのがLangGraphです。 ワークフローを共有状態つきの明示的な有向グラフとして表現します。最初の手間は増えますが、深夜三時に何かが壊れたときの手間は大きく減ります。

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LangGraph — 本番エージェントに最適

スター4.06万、MIT、チェックポイントと割り込みを備えた明示的な状態グラフ

LangGraphはLangChainチームによるもので、PythonとJavaScriptでコード優先に扱います。ノード、エッジ、共有状態オブジェクトを定義するため、制御フローはプロンプト文から推し量るものではなく読み取れるものになります。実利は二つあります。長時間の処理を止まった箇所から再開できるチェックポイントと、人の承認のために組み込まれた割り込みの仕組みです。いずれもチームが自前で作って失敗しがちな機能の筆頭です。ライブラリはMITで、無期限に無料で自社運用できます。商用層はLangSmithとデプロイ基盤で、1席0ドルで月5,000件までの基本トレースが使えるDeveloper、1席月39ドルで月10,000件までの基本トレースと小規模なサーバーレスデプロイ1件が付くPlus、自社運用やハイブリッドに対応する個別見積のEnterpriseがあります。枠を超えた計算資源とストレージは、1 LCUあたり1.50ドル、1 LSUあたり1.00ドルで別途課金されます。

長所

  • +明示的な状態グラフにより制御フローが読め、レビューできる
  • +チェックポイントと再開に対応し、長時間の処理で効いてくる
  • +人の承認のための割り込みの仕組みが標準で用意されている
  • +MITライセンスで、実行回数の制限なく無料で自社運用できる

短所

  • 4つの中で学習曲線が最も急で、出力を得る前にグラフを設計する必要がある
  • ツールを1〜2回呼ぶだけの単一エージェントには過剰
  • 実務上の可観測性はLangSmith前提で、そのPlusは1席月39ドル

CrewAI:試作を急ぐための選択

CrewAIは、着想から動くものまでの距離で勝ります。 その抽象は、人が口頭でマルチエージェントの仕事を説明するときの言い方にそのまま重なります。調査担当のエージェントが執筆担当へ引き継ぎ、それぞれにタスクがあり、合わせて一つのクルーになる、という具合です。

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CrewAI — 動く試作を最速で得るのに最適

スター5.77万、MIT、役割ベースのエージェント、月50実行の無料枠

CrewAIはここで扱うコード優先の基盤の中で最もスターが多く5.77万で、その理由が役割ベースのモデルです。役割と目標を持つAgent、期待する出力を持つTask、プロセスを持つCrewを定義すれば、同等の状態グラフよりはるかに少ないコードでマルチエージェントの処理が動きます。この読みやすさはチームで実際の資産になります。新しく入った人はLangGraphのスクリプトよりCrewAIのスクリプトを早く理解します。代償は粒度です。本当に複雑な分岐、条件付きの再試行、各手順で各エージェントが何を見るかの精密な制御が必要になると、抽象と共にではなく抽象に逆らって作業することになります。ライブラリはMITで無料です。ホスティングされるBasicプランは月50回のワークフロー実行まで無料で、ビジュアルエディタとGitHub連携を含みます。その上はEnterpriseのみで、金額の公表はありません。

長所

  • +4つの中で、動くマルチエージェント処理に到達するのが最も速い
  • +役割・タスク・クルーの抽象は、書いていない人にも読める
  • +MITライセンスで自社運用は無料、クラウドの無料枠も実用に足る
  • +無料プランでもビジュアルエディタとGitHub連携が付属

短所

  • 分岐のロジックが複雑になると状態グラフより粒度が粗い
  • 無料枠の上に公表価格がなく、Enterpriseは営業への問い合わせのみ
  • クラウドの無料枠は月50回で、実際の負荷ではすぐ超える
CrewAI — 料金を見る製品リンク · 開示済み

Microsoft Agent Framework:Microsoft向けの選択

インフラがMicrosoft中心なら、現時点の答えはこれです。しかもAutoGenと並立したのではなく、置き換えました。 MicrosoftはAutoGenからの移行ガイドを公開し、Agent Frameworkを企業向けの後継と説明しています。

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Microsoft Agent Framework — Microsoftスタックのチームに最適

MIT、.NET・Python・Go、AutoGenの指定された後継

Microsoft Agent Frameworkは、.NETとPythonで本番向けエージェントとマルチエージェントのワークフローを構築するための、開かれた多言語対応の基盤です。Go SDKは別リポジトリで提供されます。MITライセンスでスターは1.32万、活動は明白で、Python 1.16.0が2026年8月28日、まさに本ページの数値を確認した当日に公開されました。エコシステム対応はMicrosoft Foundry、Azure OpenAI、OpenAI、GitHub Copilot SDKに及び、A2AとMCPによる相互運用にも対応します。.NET対応はここで他のどの基盤も並べない差別化点です。LangGraphはPythonとJavaScript、CrewAIはPythonのみだからです。組織でC#を書いているなら、この一覧で真剣に検討できる選択肢はこれだけです。スター数が4つの中で最も少ないのはプロジェクトが新しいからであって、放置されているからではありません。CrewAIの長い蓄積と比べるのではなく、リリースの頻度で評価してください。

長所

  • +ここで唯一、.NETに一級で対応し、加えてPythonとGoも扱える
  • +MITライセンスで、Microsoftが長期サポートを表明して支えている
  • +現在AutoGenを使うチーム向けに公式の移行経路が文書化されている
  • +A2AとMCPによる相互運用、Foundry・Azure OpenAI・OpenAIへの対応

短所

  • ここで最も新しくスター1.32万のため、第三者の解説や事例が少ない
  • Microsoft中心のインフラに最も自然に収まり、その外では魅力が薄れる
  • リリースが速く、成熟したライブラリよりバージョン固定の重要性が高い
Microsoft Agent Framework — リポジトリ製品リンク · 開示済み

n8n:ノーコードの選択

ワークフローを作る人がPythonを書かない場合、あるいはエージェントがはるかに大きな業務プロセスの一手順にすぎない場合の答えがn8nです。 これはAIエージェントのノードを備えた汎用のワークフロー自動化基盤であって、エージェント基盤が外側へ広がったものではありません。

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n8n — 混成チームや非エンジニア中心のチームに最適

スター20.27万、視覚的なキャンバス、Cloudは年払いで月20ユーロから

n8nはAIエージェントのノードを、CRM・Slack・メール・データベースのノードと並べて視覚的なキャンバスに配置します。エージェントがシステム全体ではなく業務フローの一手順であるとき、これはまさに正しい形です。20.27万というスター数は本ページで群を抜いて大きい数字ですが、これはエージェント基盤としての採用ではなく汎用自動化ツールとしての位置づけを測ったものなので、エージェント能力への評価と読まないでください。Community Editionの自社運用は無料です。Cloudは年払いで月20ユーロ、2,500回の実行と人数無制限から始まり、Proが月50ユーロで10,000回、Businessが月667ユーロで40,000回と自社運用の選択肢を含みます。ライセンスは注意に値します。n8nはSustainable Use Licenseを採用しており、ソースは公開されていますがOSI承認のオープンソースではなく、n8n自体の再販を制限しています。

長所

  • +コードを書かない人でも扱え、ワークフローを作れる人の裾野が広がる
  • +エージェントが数百の連携と並び、つなぎのコードを書かずに済む
  • +自社運用のCommunity Editionが無料で、Cloudも月20ユーロから
  • +ここで唯一、検証可能なアフィリエイトプログラムがある(重視するなら)

短所

  • Sustainable Use LicenseはソースだけがオープンでOSIのオープンソースではなく、製品化前に要確認
  • 推論手順を細かくプログラム制御したいエージェントには不向き
  • スター数は汎用自動化としての人気を映すもので、エージェント用途の採用実績ではない
n8n — 料金を見る製品リンク · 開示済み

AutoGenとAG2はどうなったか

AutoGenで新規に始めないでください。そして、いまだにそれを勧める案内には注意してください。 リポジトリ`microsoft/autogen`にはメンテナンスモードの告知が掲げられ、AutoGenは「新機能や機能強化は行われず、今後はコミュニティ管理となる」と明記されたうえで、新規利用者はMicrosoft Agent Frameworkへ案内されています。Microsoftは既存利用者向けに正式な移行ガイドを公開しています。

リポジトリのスターは依然6.07万と表示されており、この数字が広く見られる誤りの源になっています。複数の比較記事が約6万スターをコミュニティ版フォークのAG2に帰し、繁栄している後継として描いています。実際のAG2はスター0.49万でライセンスはApache-2.0、MITではありません。確かに活発ではあり、確認した当日にも更新され、未解決の課題は本家よりはるかに少ないのですが、そうした記事が示唆するよりずっと小さなプロジェクトです。

ライセンスについて知っておく価値のある細かな点もあります。AutoGenのリポジトリにはライセンスファイルが二つあります。`LICENSE-CODE`がMITでコードを対象とし、`LICENSE`がCreative Commons Attribution 4.0でコード以外の内容を対象とします。リポジトリのメタデータはCreative Commonsのほうを報告するため、表によってはAutoGenがコンテンツ用ライセンスで掲載されます。

⚠️Warning: チュートリアルや比較記事、求人票が「AutoGen」と書いているときは、どれを指すのか確かめてください。メンテナンスモードのMicrosoft AutoGenか、AG2フォークか、Microsoft Agent Frameworkかです。三つとも似通った名前で現れますが、新規に始める場所として妥当なのはそのうち二つだけです。

料金の比較

ここに挙げたオーケストレーションのライブラリはすべて無料です。支払うのはマネージドなホスティング、トレース、ガバナンスであって、エージェントのロジックそのものではありません。 つまり本当の予算上の問いは、結局どのマネージド層が必要になるかであり、それはたいていモデルのトークン費用より小さく収まります。

ツール無料枠有料の入り口対価として得られるもの
LangGraphライブラリ無料、LangSmith Developer 0ドル、月5千トレースPlus 1席月39ドル、1万トレーストレース、デプロイ、小規模なサーバーレスデプロイ1件
CrewAIライブラリ無料、クラウドBasic無料、月50実行Enterpriseのみ、個別見積SSO、RBAC、個人情報のマスキング、デプロイの選択肢
MS Agent Framework完全に無料、MIT自社の有料層なしなし。代わりにインフラ費用をAzureに支払う
n8n自社運用のCommunity Editionが無料Starter月20ユーロ、年払いホスト実行:Starter月2,500回、Business 40,000回

マネージド層はモデルのトークンとは別に予算化してください。多くのチームではトークンの請求のほうが大きな継続費用で、その振り分けのほうが重要です。最適なLLM APIゲートウェイをご覧ください。

💡Tip: LangSmithもn8n Cloudも席数だけでなく利用量で課金します。一方はトレース、もう一方は実行回数です。表向きの価格を比べる前に月間の量を見積もってください。2,500回の実行が付く月20ユーロのプランと、1万トレースが付く月39ドルの1席は、比べられる単位ではありません。

ライセンス:オープンソースかソース公開か

この4つのうち3つはMITによるOSI承認のオープンソースですが、n8nは違います。そしてこの違いは、どの機能よりも重要になりうるものです。 LangGraph、CrewAI、Microsoft Agent FrameworkはいずれもMITライセンスで、表示義務を除けばほぼ制約なく商用利用・改変・再配布ができます。

n8nはSustainable Use Licenseを採用しています。Community Editionは無料でソースも読めますが、ライセンスはn8n自体の再販を制限しており、ホスティングされたn8nを中核的な価値とする製品を作るつもりなら、これは実質的な制約です。ライセンスへの批判ではありません。意図的で理にかなった事業モデルです。ただしアーキテクチャを決める前に、後ではなく先に片づけておくべき法務の論点です。マーケティングのページではなくライセンス本文を読んでください。

AG2フォークはApache-2.0で、これもOSI承認ですが、MITにはない明示的な特許許諾を含みます。多くのチームには実務上の違いはありませんが、大企業の法務レビューでは違いが出ることがあります。

誰が何を使うべきか

求める制御の水準と、誰がワークフローを書くかで決まります。 次の5つの類型でほとんどの読者を説明できます。

  • 規制対象で長時間動くエージェントを扱うバックエンドまたはMLエンジニア → LangGraph。チェックポイント、再開可能性、監査できる制御フローのためです。
  • 今週中にデモが必要な人 → CrewAI。分岐が役割モデルを越えてきたら、後からLangGraphへ移ってください。
  • .NETまたはAzure中心の組織 → Microsoft Agent Framework。ここで.NETに一級対応する唯一の選択肢であり、MicrosoftがAutoGenの後継に指定しています。
  • オペレーション、RevOps、グロースのチーム → n8n。エージェントが既存の連携の中の一ノードとなり、非エンジニアでも保守できます。
  • 自社ハードウェアでモデルを動かすチーム → ローカルのエンドポイントに対するLangGraphまたはCrewAI。どちらもホスト型サービスを必要としません。ローカルとクラウドのエージェント比較をご覧ください。

EU・日本・中国におけるエージェント基盤

エージェント基盤は、プロンプト、ツールの出力、途中の推論がどこへ行くかを決めます。そのためホスト型か自社運用かという問いは、主要3市場では運用上の好みではなくコンプライアンスの問題になります。

エージェント基盤の選定でよくある間違い

  1. 1
    MicrosoftスタックのチームにAutoGenを勧める
    Why it matters: AutoGenはメンテナンスモードで、自身のREADMEが新規利用者にMicrosoft Agent Frameworkから始めるよう案内しています。反対の助言はこの変更より前のもので、いまではチームを新機能が追加されないプロジェクトへ送り込むことになります。
  2. 2
    AG2を6万スターのプロジェクトとして引用する
    Why it matters: その数字は`microsoft/autogen`のものです。AG2フォークはスター0.49万でApache-2.0ライセンスです。12倍も過大なスター数で基盤を選ぶことは、コミュニティ規模について誤った情報で選ぶことに他なりません。
  3. 3
    問題が求める前に基盤を導入する
    Why it matters: ツールを1〜2回呼ぶ単一エージェントは、プロバイダーのSDKに対する直接のループのほうが簡単です。基盤は、もともとなかった状態管理・新たな障害モード・学習コストを持ち込みます。まず素のまま試作し、実際に複数エージェントや再開可能な状態を抱えてから導入してください。
  4. 4
    n8nのスター数をエージェント能力の指標として扱う
    Why it matters: 20.27万というスターは、AIをはるかに超えて使われる汎用の自動化ツールとしての採用を測ったものです。適した用途では良いエージェントの器ですが、その数字はその用途の裏づけにはなりません。
  5. 5
    ソース公開をオープンソースと同一視する
    Why it matters: n8nのSustainable Use Licenseは無料で使え読めますが、他の3つのMITライセンスと違い、n8n自体の再販を制限します。自社製品がホスティングされたn8nに相当するなら、これは作る前に見つけるべき法的な障害であって、作った後では遅すぎます。

見送るべき場合

用途がエージェント1つでツールを1〜2個ループ呼び出しするだけなら、4つとも見送り、モデルプロバイダーの関数呼び出しAPIに対して直接書いてください。 依存は減り、壊れたときのスタックトレースは短くなり、基盤が抽象を変えても移行するものがありません。今年のAutoGenの件が示すとおり、抽象は変わるのです。

待つ価値のある閾値は具体的です。調整し合う複数のエージェント、プロセスの再起動を越えて残る必要のある状態、あるいは実行の途中に入る人の承認手順。このいずれか一つでもあれば基盤は正当化されます。どれもないなら、その基盤は抱えていない問題を解く代わりに、追い続けねばならない依存を増やすだけです。

💡Tip: 役に立つ判定法があります。ワークフロー全体を分岐も停止もない一本の直線として描けるなら、ループで十分です。後ろへ戻る矢印や、人を待つ箱が必要になった瞬間に、それは基盤の形をした問題になります。

よくある質問

2026年に最適なAIエージェント基盤は何ですか?

明示的な状態管理と監査可能性が要る本番エージェントにはLangGraph、動く試作までの最短経路にはCrewAI、.NETとAzureのチームにはMicrosoft Agent Framework、非エンジニアがワークフローを作る場ではn8nです。それぞれ異なる制約を解くため、単一の勝者はいません。

Microsoft AutoGenはまだ保守されていますか?

活発な開発という意味では、されていません。リポジトリにはメンテナンスモードの告知があり、AutoGenは新機能や機能強化を受けずコミュニティ管理に移行すると明記され、新規利用者はMicrosoft Agent Frameworkへ案内されています。実質的な最後のコミットは2026年初頭です。MicrosoftはAutoGenからAgent Frameworkへの公式移行ガイドを公開しています。

AG2のGitHubスターはいくつですか?

AutoGenのコミュニティ版フォークであるAG2は約4,900スターで、ライセンスはApache-2.0です。AG2に帰されがちな約60,000という数字は、実際にはメンテナンスモードにある本家`microsoft/autogen`のものです。フォークは活発に開発されていますが、一般に報じられるよりはるかに小規模です。

LangGraphは無料で使えますか?

はい。LangGraphのライブラリはMITライセンスで、実行回数の制限なく無料で自社運用できます。有料層はLangSmithとデプロイ基盤で、1席0ドルで月5,000件までの基本トレースが使えるDeveloper、1席月39ドルで月10,000件までのPlus、個別見積のEnterpriseがあります。枠を超えた計算資源とストレージは別途課金されます。

CrewAIはいくらかかりますか?

CrewAIのライブラリはMITライセンスで無料です。ホスティングされるBasicプランは無料で、月50回のワークフロー実行とビジュアルエディタ、GitHub連携を含みます。その上はEnterpriseのみで、CrewAIは金額を公表していないため営業に問い合わせる必要があります。

n8nはオープンソースですか?

OSIの定義では違います。n8nはSustainable Use Licenseを採用しており、ソースは公開されCommunity Editionは無料で自社運用できますが、n8n自体の再販は制限されます。LangGraph、CrewAI、Microsoft Agent FrameworkはいずれもMITライセンスで、そうした制限はありません。n8nの上に商用製品を作る前にライセンス本文を読んでください。

これらにアフィリエイトプログラムはありますか?

n8nだけです。n8n Cloudの紹介について純収益の30%を12か月間支払い、残高が100ユーロに達すると毎月PayPalで支払われます。プログラムの規約で有料広告は明確に禁止されています。対象はCloudのサブスクリプションのみで、無料の自社運用版Community Editionは対象外です。LangChain、CrewAI、Microsoftについては公開のプログラムを確認できませんでした。PromptQuorumはいずれにも登録していません。

自社運用にKubernetesは必要ですか?

不要です。LangGraph、CrewAI、Microsoft Agent Frameworkは通常のアプリケーションプロセスとして動き、既存のサービスと同じ方法でデプロイできます。n8nのCommunity Editionは小規模な負荷なら単一のDockerコンテナで動きます。規模を広げる構成にはより多くのインフラが必要で、それは有料層があらかじめ用意している部分でもあります。

最終評価

  • LangGraphを選ぶべき場合: 監査可能で再開可能である必要のある本番エージェントを出すとき。次の一手:エージェントのコードを書く前にワークフローをグラフとして設計してください。その設計こそが価値のすべてです。
  • CrewAIを選ぶべき場合: 動く試作までの速さが最も重要なとき。次の一手:無料Basic枠の50実行から始め、役割の抽象が自分の問題に合うかを確かめてください。
  • Microsoft Agent Frameworkを選ぶべき場合: .NETまたはAzureを使っているとき。次の一手:現在AutoGenを使っているなら、メンテナンスモードのプロジェクトに留まらず公式の移行ガイドに従ってください。
  • n8nを選ぶべき場合: 非エンジニアがワークフローを作るとき。次の一手:その上に商用製品を作るつもりなら、まずSustainable Use Licenseを読んでください。
  • 4つとも見送るべき場合: エージェント1つとツール1〜2個しかないとき。次の一手:関数呼び出しのループを直接書き、本当に分岐や再開可能な状態が必要になったら再検討してください。

出典

サードパーティの情報に関する注意

この記事はサードパーティのAIモデル、ベンチマーク、価格、ライセンスを参照しています。AIの状況は急速に変化しています。ベンチマークスコア、ライセンス条件、モデル名、API価格は執筆時とお読みになる時の間で変わる可能性があります。この記事に基づいてデプロイやコンプライアンスに関する決定を下す前に、各プロバイダーの公式ソース(ライセンスとベンチマークはHugging Faceのモデルカード、API価格はプロバイダーのウェブサイト、現在のGDPRとEU AI法のテキストはEUR-Lex)で最新の数値を確認してください。

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